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エッセイコンテスト2013

エッセイコンテスト2013 優秀賞
「住んでいるかのように過ごす沖縄」坂本 美樹

「定番の観光スポットをひと通り巡り、次は ちょっとほかとは違う穴場スポットを求めて、この村を訪れる女性は結構多いですよ。」
沖縄県北部にあるホテルの女性オーナーに言われたことがある。私のようなひと味違った沖縄旅を求めている女性が多いらしい。

住んでいるかのように過ごす。
これが私の沖縄ひとり旅のテーマ。青い空と白い雲、目の前に広がるコバルトブルーの海、サトウキビ畑の中の一本道、夜になると現れる社交街、生活 と隣り合わせの米軍基地・・・これ、普段の沖縄。この日常的な風景に、当たり前のように接することが私にとって幸せなのである。

テーマを定めてプラン内容を考えていく上で、私の旅に欠かせない要素がある。それは「食」ということ。
食べることが好きな私は、沖縄料理はもちろん大好き。沖縄といえば、たっぷりのコラーゲン&うっとりする艶が魅力的なラフテーやテビチ、沖縄の言 葉で「混ぜこぜにした」という意味を持つチャンプルー。素麺を使ったソーミンチャンプルー、車麩を使ったフーチャンプルー、最も有名なゴーヤチャ ンプルー。ほかにも、沖縄そば、タコライスなど。そうそう、本土ではあまり見かけない沖縄特有の島野菜も見逃せない。紅芋、田芋、ハンダマ、モー ウイ、青パパイヤ。特に、酒の肴として食卓に並ぶ島ラッキョウは外せない。私にとって島ラッキョウの天ぷらや浅漬けが酒の席にないなんて有り得な いのだ。



コザにある「おでん小町」
前述の通り、沖縄を代表する郷土料理や食材はたくさんあることを述べたが、私が最も衝撃を受けた「おでん」も語らなくてはならない。

「沖縄らしい場所へ飲みに行こう!」と、沖縄在住の友人からのお誘い。ふと頭に浮かんだのは、那覇にある沖縄民謡居酒屋。店内に響き渡る三線 と歌 声に酔いしれながら、みんなでカチャーシーを踊って楽しむ光景が頭をよぎった。ところが、向かった先は沖縄市(コザ)だった。
まず、私はコザであることに驚いた。コザは米軍基地が近くにあることから、多くの米兵が行き交い、異国情緒あふれる街。そのせいか、あまり観 光地 のイメージがなく、足を運んだことはなかったので、これは絶好の機会だった。
そして、次に驚いたのは、おでん屋さんということ。「沖縄でおでん?!」と思わず声を出してしまったが、そもそも、おでんは寒い冬の間に食す るも のなので、暖かい沖縄にはないものだと思っていた。


そんな疑問を抱く私を連れて、友人は得意気に「おでん小町」のドアを開けた。まあまあ狭い店内は、カウンターと座敷があり、お客は近所に住む おじ さん、仕事帰りのサラリーマンがほとんどで、女性客はちらほら。老若男女、多くの地元客で賑わっていた。


「京都から来たの?この前、京都に遊びに行ったのよ。」
「沖縄のおでんは初めて?美味しいわよ!」


お店を切り盛りする2人のお姉さまが気軽に話かけてくれた。初めて訪れたお店だが、なんだか懐かしさも感じ、ホッと心が温まった。沖縄を代表 する オリオンビールを片手に、お姉さまたちとの会話が弾む。
では、その沖縄のおでんというものを食べてみようではないか。


私の目の前には、美味しそうな香りと湯気が立ちこむおでん鍋。早速、私は戦闘体勢に入った。出汁という効能の温泉に浸かったおでんの具たち は、実 に心地良さそうだ。ふと、ひと際存在感を放つテビチの姿を捕らえた。グツグツと煮込まれることによって生まれた艶と香り。口に入れた瞬間、口の中 でとろけだす旨みが何ともいえない美味しさ。テビチの出汁がこのおでんの味を大きく左右しているのだ。一度食べたら忘れられない衝撃の味わい だっ た。


そして、一緒に盛られた小松菜。沖縄のおでんには青菜が入っているのだとか。ちなみに、私の知り合いの家ではレタスを入れていた。色合いが地 味な おでんには良いアクセントになり、出汁が染み込んでいるので味わい深い。(関西風で言うと、「よう味がしゅんどる」といったところ。)


最後の〆は、おでん鍋に沖縄そばを投入。これは、まずいわけがない!
恐るべし、沖縄おでん。恐るべし、おでん小町。
この日から私は、沖縄おでんが好きになり、おでん小町の虜になった。



宜野湾市にある「frypan club(フライパンクラブ)」
そんな食いしん坊の私だが、調理することにも興味があり、料理は得意。しかし、沖縄料理は1度も作ったことがなかった。
そこで、沖縄で沖縄料理を学ぶというプランが生まれた。旅行で沖縄に来ているのに、観光はさておき、料理教室で料理を学ぶ。私は稀に見る観光 客 で、まさにうちなーんちゅのように見えるだろうか。
そこで出会った料理教室は、宜野湾市にある「frypan club(フライパンクラブ)」。主婦が自宅でやっているアットホームな料理教室で、私は運良く1日体験教室に参加することができた。
「旅行で沖縄に来たのに、何で料理教室に参加したの?珍しい人だね!」

先生は驚きながらも快く迎えてくれた。こちらの教室の生徒は全員沖縄在住で、私のように旅行がてら参加する人はほとんどいないのだとか。その た め、先生は私を受け入れるかどうか悩んだらしいが、この珍しい縁を大切にしてくれたのだ。


今回、用意してくれたレシピはラフテー、クファジューシー、クーブイリチー、ナーベーラーンブシー。どれも私が作ってみたかった料理ばかり で、 レッスン前からテンションUP!親切&丁寧に指導してくれるのはもちろんのこと、先生はとにかく明るい人柄の持ち主で、終始、笑顔と笑い声が絶え ない楽しい雰囲気の中、順調にレッスンが進んだ。

初めて使う食材、初めて味わう料理、初めて学ぶ調理法、どれも新鮮で初体験のものばかり。不 思議 なことに、先生とは初対面のはずなのに以前から知り合いのように感じたのは、「いちゃりばちょーでー」という精神からだろうか。

たくさんの感動と 刺激をもらい、私は嬉しくて仕方がなかった。口コミで評判を呼び、沖縄県内から参加希望の人が殺到している理由も頷ける。


現在は、沖縄を訪れるたびに家に遊びに行く関係になり、私にとって先生は沖縄の母と呼べる存在になった。




沖縄県民の台所
最後に、「食」には欠かせない沖縄時間の過ごし方がある。それは、地元のスーパーマーケットでの買物タイム。沖縄を訪れた際は必ず地元のスーパー マーケット巡りをして、地元ならではの食材やお土産を購入するのが私流。

その土地ならではの暮らしぶりや文化が垣間見れて実に面白い。

観光地のお 土産屋で買うよりも種類が多く、値段も手頃。断然お買い得なわけである。それに、せっかく沖縄料理のレシピを習得したのだから、家でも実践したい もの。

テビチや皮付豚バラ肉(三枚肉)などの肉類、ナーベーラーや青パパイヤといった野菜、沖縄そばの生麺やゆし豆腐など、沖縄特有の食材は沖縄 のスーパーマーケットで買うべし。

惣菜コーナーもバラエティに富んだ品揃えで、沖縄色が濃い惣菜たちに出合うことも。外食に飽きたら見慣れない惣 菜を購入して、宿泊先の部屋で食べるのも気ままな至福のひととき。

発見するとついついふらっと寄ってしまう道の駅や直売所なんかも、新鮮な野菜やフルーツ、肉類や魚介類、加工品やお土産品など充実の商品ライン ナップで、地元の人だけでなく観光客にも人気を博している。
エコバッグを忘れずに持参することも、うちなーんちゅに思わせる手段かな。

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