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布を巡る旅 文・のなかあき子
目次
沖縄本島・豊見城 紅型(びんがた)
沖縄本島・読谷 読谷山花織
久米島・久米島紬
宮古島・宮古上布
石垣島・八重山上布
与那国島・与那国花織
■関連リンク
◎沖縄本島情報
◎久米島情報
◎宮古島情報
◎石垣島情報
◎与那国島情報





なに色の空の下、どんな時が刻まれる中、だれの想いがうみだした布なんだろう。







陽春のある夜、私は東京の某百貨店を訪れていた。
目的は催事場で行われていた北国の物産展。
海産物と、チーズと、ソフトクリームと……。
数分後には手にしている名産品を思い笑みを浮かべながら、
迫る閉店時間を気にしつつ目的階へ向かっていた。
……はずだったのに。
ふと一枚のポスターが目に入ってしまった。

『沖縄の染織の世界』

気が着けば、告知の中に記されたフロアに立っていた。
北国に向かっていたはずが、南国へと進路変更していた。
まあいいや、予期せぬ出会いはいつも気まぐれから始まる。
歩みに身を任せ、爽やかな布が舞う一角にやってきた。
一足早い夏の香りが、その空間にだけ漂っていた。

南国の花鳥風月が、光を含んだ色で染め描かれた紅型
繊細な色糸の一本一本が、暖かな輝きを放つ読谷山花織
優しく強く世界を覆う夜のような、深い黒地の久米島紬
魔法使いが生み出したような、極限まで透き通った宮古上布
潮風を吸い込んだような、冴えた白の八重山上布
謎めいた模様が織り込まれた、ミンサー織の細帯

「沖縄の布」と一括りに受け入れることにためらいを覚える。
一枚一枚が静かに語りかけてくる気がしたのだ。
それぞれの布に染め織り込まれた、それぞれの物語。
なに色の空の下、どんな時が刻まれる中、
だれの想いがうみだした布なんだろう。
じっと向き合っていると、困り顔の店員さんの視線を感じた。
いつの間にか閉店時間が過ぎてしまっていたのだ。
名残惜しく思いつつ売り場を後にした瞬間、
背中を暖かい風に優しく押された気がした。

気まぐれが出会わせてくれた沖縄の染織。
もっと知りたい、そんな想いが日々強くなってしまった。
そうだ、布の故郷を訪ねてみよう。
布に会いにいこう。


◎沖縄本島・豊見城【紅型】
2003/06/30UP
◎沖縄本島・読谷【読谷山花織】 2003/07/31UP
◎久米島【久米島紬】 2003/08/27UP
◎宮古島【宮古上布】 2003/11/12UP
◎石垣島【八重山上布】 2003/12/17UP
◎与那国島【与那国花織】 2005/2/14UP

プロフィール
のなかあき子

1970年札幌生まれ、東京在住。沖縄は4回目。
心シビれる出会いを求めて、国内外を旅するライター&イラストレーター。
ふと都内百貨店で見かけた沖縄の染織物が、新しい沖縄の旅への扉だった。てびちーに島らっきょう、豆腐ようにブルーシールのさとうきびアイス……沖縄の味にも魅了され、銀座わしたショップで散財する日々。著書に『快楽ベトナム』(双葉社)など

(2005.02.14更新)




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