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闘牛〜沖縄的娯楽入門〜 闘牛〜沖縄的娯楽入門〜
闘牛ってナンダ? 横綱・八重山酋長
闘牛ってナンダ?
闘牛との出会い
生まれて初めて闘牛(スペインの闘牛含む)というものを目にしたのは、2002年の秋の全島闘牛大会。
その頃、通っていた自練(自動車教習所のこと)の教官が、何の脈絡もなくポツリとつぶやいた一言がキッカケだった。


「沖縄の闘牛は面白いよ。あんたも見たらいいよ」


は? 闘牛? 何でまた。
怪訝そうに見つめる私に、教官は再び言った。


「明日は沖縄市ででっかい試合があるから。八重山酋長っていう牛も出るから行ってみるといいよ」


しゅ、酋長? 牛なのに、何故、そんな名前? いや、教官、それより私、さっきからS字で引っ掛かってるんですけど…。


「酋長はさぁ、非常に面白い牛なわけ。別名“3分間の牛”とも言われている。速攻が得意で3分で勝負が決まらなければ、とたんに戦意喪失するわけさ」


3分で戦意喪失って、これまた随分飽きっぽい牛だな。でも、なんだか人間みたいで面白い。親近感がわくな。八重山酋長、ちょっと見てみたいかも。


「あー、もう、沖縄市なんて高速飛ばしたらすぐさ。車借りてビューッと行ってきたらいいさ、ビューッと」
 
闘牛場へ  
取組の一時間前でも場内はすでに六割方埋まっていた。
外で食べる食事は格別だから、こんな風に弁当を持ってきても楽しいに違いない。
タオルを被り、その上から帽子を被るのが望ましい。
ぜひ、周りの男性陣の頭部にも注目してほしい。

翌日。まだ仮免すら持っていなかった私は、「車を借りてビューッと」行くわけにはいかず、沖縄市までバスにゴトゴト揺られて行った。
園田という停留所で降り、沖縄市営闘牛場まで徒歩で20分ほど。遠い。だが、ゾロゾロと闘牛場まで連なる人の列、その顔は皆、期待に輝いていた。「これから面白い事が起こるぞ!」そんな活気に満ちていた。


入口で入場料を三千円を払い、引き換えにその日の取組表をもらった。黄色の紙に、黒々とした太い字で牛の名前が列記されている。豪剣若力、電撃号…、かと思えばホワイトシャネルなんていうのもいる。名前だけでも一読の価値ありだ。


取組の一時間前でも場内はすでに六割方埋まっていた。人気のある大会ほど、早めに行って席を確保するべし。


「リング前は迫力が楽しめるけれど、腹を取られた牛が吹っ飛んでくる事もあるから気をつけて」


闘牛好きで知られる知人のアドバイスに従い、リング前は避け、すり鉢状になっている闘牛場の中央よりやや前の列に席を取った。隣では、5、6人の男性がビニールシートを広げ、宴会中。おにぎりや空揚げが所狭しと並んでいる。う、うまそう。会場には焼きそばなどの屋台もあるが、外で食べる食事は格別だから、こんな風に弁当を持ってきても楽しいに違いない。


また、弁当と並んで持っていって欲しいものに、「帽子」と「タオル」を挙げておく。ほとんどの闘牛場は屋根がない所が多く、試合終了までの5、6時間を快適に過ごすには、写真の様にタオルを被り、その上から帽子を被るのが望ましい。タオルがベール代わりになって、風が通る。砂漠で暮らす人達の知恵に、今更ながら脱帽してしまう。


そして、ぜひ、周りの男性陣の頭部にも注目してほしい。彼らのほとんどは「クバ笠」を被っていて、これぞ、沖縄!という風情を醸し出している。旅人のあなたなら、「沖縄に来たんだー」という実感が30%アップする事、間違いなし。

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(2003.11.05掲載)