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沖縄の島歌巡り 恋ししまうたの風 〜南の島々のうたを訪ねて:第1回「安里屋ユンタ」〜竹富島

「21世紀に残したい沖縄民謡」郵便投票で堂々の第一位

「サー 君は野中のいばらの花か サーユイユイ」
の歌い出しで知られる「安里屋ユンタ」は沖縄全域に渡りもっとも知られている歌のひとつ。

那覇空港と首里を結ぶ沖縄県内唯一のモノレール「ゆいレール」の車内でも「安里駅」到着時のメロディーに使われています。

そのむかし、「チンダラカヌシャマヨ」が「死んだら神様よ」と読み替えられたことで一躍有名となったこの歌は、沖縄にいらっしゃればどこかで耳にする機会のある歌であり、沖縄にいらしたことがない方でもメロディーを聞けば、「あぁ、あの歌ね!」ときっと頷けるはずです。

よく耳にしているのは「新安里屋ユンタ」

「(新)安里屋ユンタ」 (作詩/星克 編曲/宮良長包)

  • 一、サー 君は野中のいばらの花か サーユイユイ
    暮れて帰れば やれほにひきとめる
    マタハーリヌ チンダラカヌシャマヨ

(新)安里屋ユンタ」工工四工工四・歌詞はこちら


安里屋ユンタ 演奏映像はこちら http://youtu.be/DaUb8EP-F14
安里屋節 演奏映像はこちら http://youtu.be/MJsq4TvSlq4
新安里屋ユンタ 演奏映像はこちら http://youtu.be/RQXV8IFAubc


工工四提供/渡嘉敷 幸吉(とかしき こうきち)さん
沖縄市園田生まれ。現在沖縄市園田在住。中学3年生から37歳まで園田青年会の地謡として活躍。現在は研究所を構え沖縄民謡の普及につとめています。研究生随時募集中。

ヤマトゥグチ(日本語)の歌詞で歌われ全国的に知られている「安里屋ユンタ」ができたのは1934年頃のこと。
八重山民謡研究の大家、喜舎場永c(きしゃばえいじゅん)がコロムビアレコードの依頼を受け沖縄民謡普及版製作の選曲を行った際に、竹富島に伝わる古謡「安里屋ユンタ」に目がとまり、編曲を宮良長包(みやらちょうほう)、作詩を星克(ほしかつ)に依頼して産ぶ声をあげました。

竹富島の風景

明るく馴染みやすい俗謡調の「安里屋ユンタ」はレコード化されるや大流行となりました。
私の田舎である大阪・泉州でも「この歌はすごく流行っていたよ。替え歌にして遊んだものだ」と80代のおじぃが嬉しそうに 替え歌を思い出しながら歌ってくれたことがあるほどです。

全国区となった「安里屋ユンタ」には"新"をつけて「新安里屋ユンタ」とよび、元歌の竹富島の古謡「安里屋ユンタ」と区別しているところもありますが、今日ではすっかり"新"が慣れ親しまれています。
『恋ししまうたの風』第1回は「新安里屋ユンタ」の元歌である古謡「安里屋ユンタ」の生まれ故郷、竹富島へ旅します。

「安里屋ユンタ」の生まれ故郷〜竹富島

竹富島の民家

八重山諸島の玄関口となる石垣島へは那覇空港から飛行機で1時間。八重山諸島に近づくとコバルトブルーの美しい海が迎えてくれます。
石垣空港からタクシーで約20分、南の島々を行き交うフェリーターミナルへ着くと自然と心が浮き立ちます。
石垣島から南西へ約6kmの竹富島は船でわずか10分ほど。
面積5.42km²、最高標高21m、人口313人(2010年1月末現在)の、自転車で廻れるほどの小さな島は、赤瓦の家並みに珊瑚礁の白い砂の小道が続くのどかな沖縄の原風景が広がっています。

竹富島に伝わる古謡「安里屋ユンタ」

安里屋クヤマ誕生の地

古謡「安里屋ユンタ」は次のような歌い出しではじまります。
「ヒヤ 安里屋ぬクヤマによ サーユイユイ」

クヤマは竹富島で生まれ、島で暮らしていた実在の女性です。

琉球王府が過酷な人頭税を課していた時代、人頭税の地割のために竹富島にやってきた役人・目差主(みざししゅ)が16歳の美しいクヤマを賄女(いわゆる現地妻)に望むも、いずれ島を去る役人は嫌だとあえなくクヤマに肘鉄砲を食わされます。

クヤマに振られた目差主は腹いせにクヤマ以上の美女を探し求めていたところ、仲筋の兼真家(かねまや)の美女イスケマと出逢います。
目差主がイスケマを所望したところ兼真家は大喜びで承諾し、目差主も大喜びでイスケマを迎えます。 ンブフル(竹富島内にある地名)の石畳道から地面さえ踏まさないようにイスケマを大事に官舎へ連れて帰り、八つ折りの屏風の内側で腕を枕に…という内容が延々23番まで続いています。

「安里屋ユンタ」(竹富島)

  • 一、ヒヤ 安里屋ぬ クヤマによ サーユイユイ
    目差主ぬ くゆたらよ
    ハーリヌチンダラ チンダラヨー
  • 二、ヒヤ 目差主や ばなんぱよ サーユイユイ
    あたる親や くりゃおいすよ
    ハーリヌチンダラ チンダラヨー
  • 三、ヒヤ んぱてぃから みささみよ サーユイユイ
    べーるてぃから ゆくさみよ
    ハーリヌチンダラ チンダラヨー
  • 四、ヒヤ んぱてぃ者ぬ 見る目んよ サーユイユイ
    べーるてぃ者ぬ 聞く耳よ
    ハーリヌチンダラ チンダラヨー

(大意)

  • 一、安里屋のクヤマは目差主に見染められました
  • 二、目差主(の現地妻になること)はいやです
    あたる親であればなっても構いません
  • 三、そこまでいやだというならいいですよ
    私にも考えがあります
  • 四、あなた(クヤマ)がいやだと言ったことはしっかりと目に焼き付けました
    しっかりと耳に入れました

安里屋に咲くハイビスカスはクヤマのように可憐

一番はナレーション、二番はクヤマが、三番、四番は目差主が詠んでいるたとえです。

目差主は転勤で3年もすれば島を去ってしまいます。島を去る役人よりは、ずっと島にいる島の人がよいと、「あたる親(与人親、島の総代のようなもの)であれば乞われてもよい」とクヤマが二番で言っています。
三番はクヤマに袖にされた目差主のセリフです。




「んぱ」も「べーる」も「いや」という意味です。
四番では、たかだか農民の小娘が役人を突っぱねたことに腹を立てている様子を詠んでいます。同じような内容を繰り返すことで、念押しして悔しがる役人の気持ちがよく表れていますね。

二十三番まではさすがに長いので割愛いたしますが、五番以降は目差主がクヤマ以上の美女を求めていく様子や、仲筋の美女イスケマとめでたく結ばれる様子が詠われています。

詩のなかでクヤマに触れているのは冒頭だけで、実は目差主が主人公の歌なのです。
娯楽の少ない時代、クヤマに袖にされたお役人を題材に面白可笑しく歌っていたのです。

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