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沖縄の島歌巡り 恋ししまうたの風 〜南の島々のうたを訪ねて:特別編「ひやみかち節」

東日本大震災 心よりお見舞い申し上げます。

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このたび、東日本大震災により被害を受けられました皆さま、関係者の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。 お亡くなりになられた方には心よりご冥福をお祈りいたします。
また、厳しく不安な避難生活を強いられている方々には心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復興、そして、ふたたび心の底から笑顔になれる日が訪れることを心よりお祈り申し上げます。
当然といえば当然のことなのですが、この未曾有の大震災のために、 あまりにも多くを失った美しい日本が深い深い悲しみで沈んでしまっています。

地震、津波、原発と、ありとあらゆる条件が重なったかのよう、 まるで戦争のように・・・。
そう思うと、今回の大震災と沖縄戦が私の中で重なりました。
いまでこそ癒しの南の島として人気の高い沖縄。 しかし、沖縄も、多くの尊い生命が奪われ、焼け野原でした。
戦後の焼け野原から這い上がり、立ち上がってきた沖縄を思うとき、 2つのキーワードが浮かびました。
それは、ブーテンさんと「ひやみかち節」でした。

 

「ぬちぬぐすーじさびら」 〜戦後の沖縄を元気づけたブーテンさん

大岳からの眺め

ブーテンさんとは
「ぬちぬぐすーじさびら(命のお祝いをしましょう)」
と言って戦後、収容所のテントやおうちを廻り、悲しみと失意のどん底に沈んでいる人々を、 歌と笑いで元気づけた小那覇舞天(おなはぶーてん)さんのこと。

本名・小那覇全孝(おなはぜんこう)、本業は歯科医ですが、民謡歌手のプロ化のはじまりともいえる「フォーシスターズ」の産みの親でもあり、プロデューサー業や司会業などの活動も精力的に行い、戦後の沖縄芸能を牽引されてきたおひとりです。


ブーテンさんと一緒に「ぬちぬぐすーじさびら」と家々を廻った“てるりん”こと照屋林助さんの自伝 『てるりん自伝』にこうあります。
ふだんなら、「アキサミヨー(あれまあ)」と突然の闖入者には驚いても、すぐに、おもしろい人たちが来たねとよろこんでくれるはずです。
しかし沖縄が戦場になって、二十万人以上ものウチナーンチュが命を落としてまだ間もないころですから、どの家に行っても、人々は亡くなった家族や親戚や知り合いの誰かのことを思って悲しみに暮れています。

 

ブーテン先生が「スージしましょう」と訪ねて行っても、怪訝な顔をする人がいました。
「命のスージ? このようなときにどうしてお祝いをするんですか。みんな悲しんでいるというのに」
するとブーテン先生はこう説いて聞かせました。

 


そんな調子で、ブーテン先生と一緒に歌をうたったり、踊りをおどったりしていると、
最初のうちは、悲しんでいたり不機嫌だったりした人たちの表情も、次第に晴れてくるのでした。
ほんとのところ、「生き残った者には、明るく生きていく義務があるのだ」と、
鈍感な私にもひしひしと感じられる場面があったのでした。

                          ― 照屋林助著『てるりん自伝』より

 

はじめのうちは変わり者扱いをされ追い払われていたこともあったというブーテンさんの行いは、

「ぬちぬぐすーじさびら」


「ぬちどぅたから(生命は宝物)」

「生き残ったんだ! がんばろう!」


と沖縄が復興を果たす際に、大切なこころの原動力のひとつとなったに違いありません。

戦後の沖縄を奮い立たせた名曲

レコードやCDにたくさん収録されている戦後の沖縄を奮い立たせた名曲「ひやみかち節」は 元気になれる明るく非常に楽しい唄。現在も人気があり、あまくまはいくま(あちらこちら) よく演奏されています。

民謡界のある大御所から 「闘牛のときなんかにテンポを早くするとお客さんが喜んで盛り上がるから早めたんだよ」 と伺った記憶もありますが、実は私は「ひやみかち節」はあまり好きではありませんでした。

 


華やかな三線ばかりが強調され、本来のテンポ(♪=60)よりも急き立てるように、どんどん早く演奏されるようになり、 歌詞が持つ本当の意味の重みが軽んじられているような気がしていたからです。

先月は「小浜節」の連載が決まっていましたから、大震災が起った後でしたが、予定通り小浜島へ取材に出掛けました。 しかし、小浜島へ行く前も、向かっている道中も、 “いま小浜島へ行っている場合なのだろうか。何か私に出来ることはないのだろうか。  遠く離れた私に、私たちにできることは何だろうか?” と取り憑かれたようにずっと考えておりました。

白波を上げて流れる青い海を横目に、石垣島から小浜島へ渡るフェリーのなかで、 沖縄で暮らす私には、戦後最大の窮地に立たされた日本と、沖縄戦が重なりました。

すると、自然と「ひやみかち節」が思い浮かび、ひとりでに口ずさんでいました。  


ななくるびくるでぃ ひやみかちうきてぃ わしたくぬうちな しけにしらさ しけにしらさ

 

いまなお大変な思いをされている方々、沈み込んでいる日本。

未曽有の国難の状況下で、じっくりと唄の意味を考えていると、熱い涙があふれてきました。

戦後、ウチナーンチュたちがどんな思いをしながら、歯を食いしばり、立ち上がったのか。
色鮮やかな花々が咲き乱れ、いまでは多くの観光客の方々にお越しいただける沖縄へと、 ここまでの復興を遂げることができたのか。 もう一度つぶやきました。

 

「ひやみかちうきてぃ わした くぬうちな しけにしらさ」

 

沖縄にはこの心意気があったからこそなんだ。
思わず拳をぎゅうっと握り締めました。
この歌の本来持つ意味が、いまの東北、日本とまさに重なったのです。

そう考えていると、戦後の沖縄を元気づけた偉大なブーテンさんにはなれないけれど、 沖縄の元気を、想いをのせて「ひやみかち節」を東北へ、 全国へお届けすることが私の使命のように思えたのです。

 

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被災地のみなさまへ、全国のみなさまへ、 沖縄から“沖縄の元気”をお届けしたく、『恋ししまうたの風』今月は【特別編】として 沖縄各地の日本トランスオーシャン航空「JTA」と、
「JTAグループ」のみなさんのエールとともに、 「ひやみかち節」をお届けいたします。

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