美ら島物語
けいさい予定 サイトマップ

美ら島検索

池田 卓 船浮通信

サンゴ

 

たかがイカ釣り、されどイカ釣り

月ぬ走いや、馬ぬ走い(ちちぬはいや、んまぬはい)

月日の流れは馬のように早い。という沖縄の黄金言葉通り、今年もあっという間に師走になりました。

 

八重山の12月の平均気温は19度。
まだまだ暖かいなと思っている皆様。ところがなぜか、寒いんです。

といったら笑われるんですが、寒いんです。

 

 

そんな海からの北風を、厚手のジャンパーでしのぎながら、桟橋でイカ釣りを楽しむのもこの時期。
幼い頃は、早朝から釣りあげたイカを台所に置き、ガサミ籠を見て帰って来ると朝ご飯はイカスミ汁。

歯を真っ黒にして登校したものです。

 

昔ほどは釣れなくても、港からイカや大物が釣れる贅沢な環境がいまだに残っているのは本当にありがたいことです。

夕方になると子供からお年寄りまで桟橋に並びます。


釣れても釣れなくても、みんなこの時間が好きです。

仕事が終わってホッとするひととき。子供にとっては、今日の遊びの締めくくり。釣れたら酒の肴にしようとたくらむおじぃ。

考え事をしながらボ〜と竿を投げ込む人。

 

 

 


 

人口37名の船浮ではもちろんみんながみんな知り合い。何気ない会話を交わしながら、いつの間にかコミュニケーションを図り、地域の絆を深めてきたのかもしれません。

 

小学生の子供が、毎日頑張ってるのになかなか釣れない時。

 

その子を乗せて、船でイカのポイントに行くことがあります。それでも釣れない時は釣れないものです。

 

 

 

 

 

2人でガッカリして帰ってきた港で、1回目で釣れたことも。

「あんたなんかはガソリンも使ってどこまで行って来たの?

 

こんなに素晴らしい海が目の前にあるのに。」とイカが、命と引き換えに教えてくれたりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桟橋から餌木を投げて、ゆっくり巻くイカ 釣り。

普段はじっと見ない海をゆっくり眺める。空を見上げる。頭の中を整理する。明日の天気を読む。


船の係留の最終確認をする。誰かと会話をする。温かいお家に帰る。

 

何気ないことだけど、この島には欠かせないことかもしれません。

いつまでも豊かな海でありますように。
イカ釣りをしながら思うのでありました。

 

※民宿などではイカ釣竿の貸し出しもしてます。

 

(池田 卓)


(2013.12.6掲載)

トップへ