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池田 卓 船浮通信

サンゴ

 

 

明けましておめでとうございます。

 

古年越しなしおーりとーり 新年迎いおーりとーり にぃふぁいゆー。
(ふるどぅしくしなしおーりとーり、みぃーどぅしんかいおーりとーり、にぃふぁいゆー)


西表の新年の挨拶です。


直訳すれば、

 

「古い年を越してきました。新しい年を迎えます。ありがとう。」
となります。

 

昨年がどんな年であろうと、昨年があるからこそ今年を迎えられて感謝致します。
という素晴らしい挨拶に、「今年こそは・・・」と言うよりも、「元気でいられたこそお陰様で・・・」と謙虚な気持ちで新年を迎えられています。

「島のお正月はどんなことをしますか?」とよく尋ねられますが、もともと旧暦でお正月を祝っていた西表では、これと言った伝統的な過ごし方はありません。

 

そして、旧暦のお正月よりも、十六日祭(旧暦の1月16日)天国のお正月の方が盛大です。

 

 

 


 

学生の頃、祖母から「正月は帰って来れなくても、十六日祭は帰っておいでよ」と言われたほど、この世よりもあの世、先祖を敬う気持ちの方が強かったりします。


お正月の挨拶や過ごし方からも、島の先輩方が「おかげさま」の心を何より大切にしていることに、誇りを感じることができます。

 

さて、この頃の西表は北風の日が大半を占め、とても自然を楽しむ天気ではありません。


ところが、家の両親は相変わらず子供のように「今日は珍しい鳥を見た」とはしゃぎ、夕飯時には一生懸命「鳥辞典」をめくっています。


 

 

 

そんな姿に、僕も少しずつ鳥に興味を示すようになりました。
気にして過ごしていると、普段何気なく眺めている大空や木の枝にもいろいろな鳥たちがいるものです。


これから少しずつ、今のシーズンしか出会えない渡り鳥たちの名前を覚えていこうと思っています。

 

興味を持つこと。そうすることで、視野が広がり、全てが繋がっていくものです。そして、それに携わっている方々を尊敬することに繋がります。

 

 

今日は天気が悪かったから、島に身を寄せたあの鳥に出会えた。そうやって、どんな日々でも感謝して過ごせることを、この島はまた教えてくれました。

 

皆さんにとって、健康で輝かしい年でありますように。

素敵な出会いがたくさんありますように。

西表の自然たちも待っています。(池田 卓)

 

 

 

 

 


(2014.1.7掲載)

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