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池田 卓 船浮通信

 

今年もあっという間に3月になりました。
西表では、25度を超す温かい日もちらほら。


春とうりずんがもうすぐそこに来ているようです。。
ちなみに「うりずん」とは、春と夏の間の一番いい季節。

旧暦の3月4月頃を言います。(新暦では4月と5月)

やわらかい南風が吹き、デイゴが咲き乱れ、アカショウビンなどの渡り鳥が帰って来るうりずん。

そんな待ち遠しい出会いの季節の前に、別れの3月があります。


 

高校がない離島では、中学卒業と同時に島を出なければなりません。
進学の為、15歳の春に親元を離れ、独り立ちしていく子供たち。
不安と淋しさでいっぱいの両親や島の人たち。そんな気持ちを知ってか知らずか、期待と希望に満ち溢れ、笑顔、笑顔で旅立ちの日を待ちわびる子供たち。

そんな子供たちとの別れより、涙、涙の別れとなるのが、島を出て行く離任する先生方との別れです。

小さな島では学校職員も貴重な住民。地域のいろんなことを託され、家族のような付き合いをしてきた先生方。先生方にとっても船浮での数年間は格別だ と思います。

 

 


 

赴任してすぐの村中あげての歓迎会。そして、学校生活にも慣れた頃に行われる村の豊年祭。

青年が少ない船浮では、学校職員も棒術や獅子舞などの伝統芸能に参加します。

この頃になると青年同士仲良くなり、先生と島の人との交流も少しずつ始まります。そして長い夏休みをはさみ、秋に行われる運動会。小さな島ならでは の素朴な地域密着型の運動会で、先生方も島の全ての人を把握するようになります。
となると、馴染むまでに半年が経っています。そして、任期はあと半年という事。(補充の臨時職員が多いため、ほとんどが任期1年の若い先生なので す。)


 

 

それではもったいない。うりずんの頃にしかできない島の遊びもたくさんある。いち早く地域に溶け込み、一日でも早く島の人と仲良くなって貰いたい。 そして、充実した一年を過ごして欲しい。

そんな思いで4月の第3土曜日に「船浮音祭り」を開催することになりました。
赴任して間もなく大変な時期だけど、毎日準備で島の人と顔を合わせることができる。

 

そして迎える音祭り当日は、音楽を聴きながら「よし。ここで一年頑張ろう」と思えるような一日にしたい。

 

先生方の存在がまた、僕を奮い立たせるのであります。

島の祭りは小さくとも、いろんな思いが詰まっています。
今年の「船浮音祭り」は、4月19日の土曜日。
新しく赴任された先生方の力を借りて、今年も盛大に開催したいと思います。

そして、今年船浮を離任される先生方。
お世話になりました。
「ありがとう」
また、いつかの音祭りに帰っておいでな。

 


(池田 卓)

 

 

 

 

 


(2014.2.5掲載)

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