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池田 卓 船浮通信

小学生の頃、恐竜の話で盛り上がって以降、どうも社会科の授業に身が入らなかった。それは、歴史というものに全くと言っていいほど興味が湧かず、その必要性もいまいち感じきれていなかったからだ。

「大人になったら、歴史を勉強し直す日が必ずくるよ」
先生のその言葉に、「子供は勉強するのが仕事」とでも言いたいのだろうと、ひねくれた心で聞いていたあの頃の僕。
聞いておけばよかった・・・
あの時しっかり学んでおけば、復習する歴史もこれほど多くなかったのに。などと思いっきり反省している。

そう。僕には、歴史を勉強し直さないといけないと強く感じた、痛すぎる思い出がある。

それは三線を片手に訪ねた、チェコとドイツの旅でのことだった。
どこをどう撮っても美しいチェコ・プラハの街並みを、ひたすら一眼レフカメラに収めていた。

次に向かったドイツ。ガラス張りのビルディングが目立つ。
移動のバスの中でカメラ好きのメンバーと、「近代都市のドイツは撮り甲斐がないなぁ・・・」と話していた。

そこで、尊敬するプロデューサーの方がひと言。
「世界大戦でやられたからね。」

自分の無知と哀れな心を恥じた。

ドイツは沖縄と同じように、残したくても残せなかった街だった。
戦で焼け野原になった故郷を、これほどの街にするまでに、どれだけの汗と涙と月日が流れただろうか。
歴史を知っていれば、もっと豊かな心があれば、使う言葉も見える景色も、行き交う人々への敬意も変わっていたはずだ。

船浮周辺には廃村になった集落がいくつかある。

網取、崎山、鹿川。

残したくても残せなかった村だ。
八重山民謡の名曲が数多く生まれたその地も、ジャングルと呼ばれる深い森に包まれた今、その村跡を知る若者はいなくなった。

出番だ。

学び、伝えることができれば・・・

僕たち若者が熱心に昔のことを尋ねると、おじぃおばぁの声もいっきに弾む。
そんな時間がまた、老若男女を越えた島の絆を強くする。

深い歴史が眠る島の海を走る、愛船じゃじゃ丸。

そこで浴びる日差しと風が、こんなにも心地よくどんなに温かいかを、文章で伝えきれないものだろうか・・・

 (池田 卓)

(2014.6.5掲載)

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