ナビゲーション

地図から探す

島名から探す

検索

池田 卓 船浮通信

今年は直撃した台風が一つもなかった八重山。

観光シーズンに台風が来なかったことを喜んでいたのもつかの間、今になり深刻な水不足に悩まされている。

このひと月ほど夜間断水を行っている八重山の各島々。

水タンクを設置しない離島の家々は、モロに断水の影響を受けてしまう。飲食店は死活問題だ。

台風が海水温を下げて、珊瑚の白化を防いでいることは前にもふれたが、台風がもたらす大雨も、この島にはとてもとても大切なものだと改めて教えてもらった。

それでも船浮の人にとって、断水は日常茶飯事。

水が止まる時間が分かっているだけでも有難いと思っているかのように、出ないなら出ないなりの生活を淡々と送っている。

それもそのはず。

船浮ではひと昔前まで、台風になると停電・断水が当たり前だった。
海のシケがおさまるまで、電気屋さんが渡ってこれないから2〜3日停電するのはよくあること。
水道も葉っぱが詰まるのが原因らしく、台風の中作業しては詰まりの繰り返しで、透明な水が出るのは台風がさって数日後。
その時に、停電や断水がどーのだと愚痴をこぼすものなら、決まっておばあちゃんが、電気も水道も何もない昔の話をしてくれた。

ないことを知っていると、ないならないで大丈夫。
あったらあったで有難いと思える、豊かな生活を送ることができる。

例えばの話。

それが、都会で2〜3日、停電・断水になったらどうだろう。
東京なら、1時間で首都圏麻痺とニュースになるのかもしれない。そのニュースも停電ならテレビは見れない。
携帯もみんなが同時に使うと繋がらないものだ。一日で充電が切れ、店頭の電池は品切れどころか、お店も開いていないだろう。

きっと、相当な不便を感じるはずだ。

おかしい。

これは極端な話だが、ないことが当たり前の離島と、あることが当たり前の都会。
日常で不便を感じている場所は、はたしてどっちだろうか。
もちろんスピードと日頃の感覚、基準の問題こそあるものの、便利を求め過ぎて置き去りにされた「豊かさ」が、ここにはまだ残っている。

夜間断水から明けた朝、蛇口をひねると「ぽすっ。ぽすっぽすっ。」と空気のあとに勢いよく出てきた水。

ごくあたりまえのことに、自然と笑みがこぼれる船浮からの便りでした。

 (池田 卓)

(2014.12.8掲載)

topへ戻る

当サイトは、日本トランスオーシャン航空(株)がお届けしています。
Copyright © 2001-2017 Japan Transocean Air. All rights reserved.

沖縄広域MAP

沖縄詳細MAPへ

閉じる

沖縄詳細MAP

  • 伊平屋島
  • 伊是名島
  • 伊江島
  • 粟国島
  • 久米島
  • 渡名喜島
  • 沖縄本島
  • 慶良間諸島
  • 北大東島
  • 南大東島
  • 石垣島
  • 小浜島
  • 鳩間島
  • 与那国島
  • 竹富島
  • 新城島
  • 黒島
  • 西表島
  • 波照間島
  • 伊良部島・下地島
  • 宮古島
  • 多良間島

沖縄広域MAPへ

閉じる

  • 粟国島
  • 新城島
  • 伊江島
  • 石垣島
  • 伊是名島
  • 伊平屋島
  • 伊良部島・下地島
  • 西表島
  • 沖縄本島
  • 小浜島
  • 北大東島
  • 慶良間諸島
  • 久米島
  • 黒島
  • 竹富島
  • 多良間島
  • 渡名喜島
  • 波照間島
  • 鳩間島
  • 南大東島
  • 宮古島
  • 与那国島
  • 奄美大島
  • 与論島

閉じる