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池田 卓 船浮通信

北風が吹き海が荒れる冬場。

大自然相手の観光に頼る西表島では、夏場に比べると「できることも限られてしまう」というのが正直なところだ。

逆をいえば、本来の素朴な風景、静けさを味わえるのもこの時期だということになる。

船浮では定期船の利用者も減り、夏場は数百名で賑わうイダの浜を独占という時間も少なくない。

その原因のひとつに、西表島の西の玄関口「上原港」行きのフェリーが、冬場は欠航してしまうことにある。

東回りして大原港から来ることもできるが、最寄りの白浜港まで車で1時間半もかかってしまう。

しかし、その間の車窓からの景色がまた絶景で、あえて東部周りで来られる方も多い。また、イリオモテヤマネコに多く遭遇するのも、この山道だ。

というものの、地元住民からすればやはり遠い通い道になる。

そんな冬場になると、ちょっとした買い物を島人同士がケアし合う。

「石垣に行くならついでにこれをお願い」「帰りにうちの荷物も一緒に運んできてもらえないかな?」「これを届けて欲しいなぁ」 みんなからのリクエストを受けていると、自分の荷物より多くなっていたりする。

石垣に行こうと集落を歩いていると「ちょっと手を貸してちょうだい」と声をかけられる。 そうしてる間に携帯電話が鳴り、頼まれごとがまた一つ増える。

船浮にいて一日が思い通りに進んでいく日は、全くない。

それでもそれがあたりまえになり、島の人は平然としかも笑顔ですべてに対応している。

いつでも人助けができる島の環境が、とても有難いこと、贅沢なことなのか島の人は知っているかのようだ。

都会では休みになると、参加できるボランティア活動を一生懸命検索しているという。

誰かの役にたちたい。誰かの助けになりたい。だけど、いつどこに行けばいいかわからないからだ。 そして、ボランティアには募集の何十倍もの人が殺到するという。

島では、人の為に動いていることが多い。

島の子供達のため。お年寄りのため。行事のため。他の誰かの為。

その時間が余りにも多いから、時々疲れたりもする。 ただ、全くなくなればどんなに淋しいことだろう。

今失われた、取り戻したい「贅沢な環境」がここにはしっかりある。

 (池田 卓)

(2015.2.9掲載)

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