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船浮通信

池田卓 船浮通信

  • 第52回 クバディーサー

    日中はまだまだ30度の真夏日が続く西表島も、朝夕はだいぶ涼しくなってきました。
    台風の通り道だったこの島に、一つも台風が直撃しないまま夏が終わってしまうのでしょうか。
    昨年ほどのサンゴの白化は見られないものの、大きな気候変動に、島の自然のバランスが崩れていきそうで心配です。


    さて、船浮通信では先月から船浮の希少な植物に触れています。 今回は船浮のクバディーサーです。

    ※モモタマナ 別名コバテイシ

               

    カマドマとは、船浮にいた絶世の美女で、民謡「殿様節」にも謡われています。

    安里屋ユンタに登場する、竹富島のクヤマと西表鹿川村(かのかわ)のナサマ、船浮のカマドマと3名で、八重山の三大美女と称されることもあるほどです。

    その殿様節とは、祖納村に住んでいた殿様と、船浮のカマドマの恋物語が歌となっています。

    昔から船が唯一の交通手段だった船浮へは、殿様であろうとも船でしか会いに行けませんでした。

    カマドマは村の中心にある大きな木の木陰で、殿様の船を待ち続けました。

        

    春到来

    忙しくて、なかなか会いに来てくれない殿様の代わりに、その木を抱きしめて、淋しさをまぎらわせたと謡われています。

    その抱きしめた大きな木が「クバディーサー」です。

    カマドマゆかりのクバディーサーととても有名で、竹富町の天然記念物にも指定されています。
    また大きさも、他の同種と比べても群を抜いていて、僕が生まれた時からある記念碑にも、樹齢200年以上と刻まれています。
    もしかすると300年近くになるかもしれません。
    それでもカマドマが抱いたクバディーサーの2代目というからびっくりです。

     

    春到来

    八重山民謡の最優秀賞の課題曲にも指定されている「石の屏風節」にも、「船浮のクバディーサー、枝持ちがとても美しい」と讃えられています。

    船浮の音祭りも、最大の行事「節祭」も、クバディーサーの下で行われ、船浮をずっとずっと見てきたクバディーサー。
    誰よりも船浮を知っているクバディーサー。

    話ができるものなら、聞きたいことがたくさんあります。


    (2017.10.16掲載)



                 

 

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