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船浮通信

池田卓 船浮通信

  • 第53回 ヤドカリの貝

    船浮小中学校から、廃村になった網取集落を案内して欲しいとの依頼があり、船を出して先日行ってきました。

    網取集落とは、船浮と同じように西表島内にありながら、陸路がなく船でしか行けない陸の孤島。
    しかし、北側に外洋が広がる網取は、冬場は行き来が難しく、昭和45年廃校、翌年廃村となりました。
    網取が廃村になって間もなく、町は東海大学に海洋研究所の誘致を要請したそうです。
    そのかいあって、網取小中学校校舎を利用して、東海大学の海洋研究所が設けられ、今でも存続しています。

               

    村の風景を崩さずに管理しながら利用しているという事もあり、現在、網取への立ち入りは東海大学の関係者となっています。
    そのため、船浮の学校であっても、大学に許可を取った方がいいという事で連絡したところ、案内まで引き受けてくれたそうです。

    僕の船で網取まで行き、大学の案内と僕が補足をするという事で網取に上陸。
    大学側の説明が始まりました。


        

    春到来

    そこで、どんな研究をしているのかと言う子供たちの質問に、海のことはもちろんですが、地質調査や発掘調査、またヤドカリの研究もしてるとのこと。
    そのヤドカリが網取に多くいるわけを話してくれました。

    網取には、ウーピと呼ばれる沖合に、広大なサンゴ礁があります。有名な漁礁で貝もタコも魚もたくさん獲れます。
    網取の人はその海の恵みを頂き、集落内には網取の人が食べたサザエや高瀬貝(サラサバテイ)の貝がたくさんありました。
    どこでも獲れるわけではないその貝を背負ったヤドカリが、網取にはたくさんいることに目を付け、研究を始めたそうです。

     

    春到来

    確かに、網取には大きなオカヤドカリがたくさんいます。
    ヤドカリがどの貝の殻を背負っているかとか、普段あまり考えてみることはありませんでした。
    そう言われると、船浮のヤドカリはアンピタ(オオベソスガイ)を背負ったヤドカリばかりです。

    ふなうき荘の夕食にもたびたび登場するアンピタ。
    船浮の人が好んで食べる貝です。
    ヤドカリは人の食生活と密接な関係にあったのです。

    くちばしにヤドカリをくわえて、石でたたき割ってヤドカリを食べるアカショウビン。

    アンピタの貝は割りやすく、その貝を背負ったヤドカリを好んで食べています。



     

    春到来

    大好物のしかも割りやすいヤドカリがたくさんいる。
    だから、船浮にはアカショウビンが多い。
    やっと理由がわかりました。

    そして、どこにでもいると思っていたヤドカリも西表では、船浮、網取が特に多いようです。
    理由は他のところは道路があり、車にひかれてしまうとのこと。
    それと、海に産卵して、砂浜から上陸するヤドカリたち。その砂浜の減少が深く関わっているようです。

    すべてつながっている。
    すべて理由がある。

    思わぬ収穫があった午後になりました。


    (2017.11.13掲載)



               

     

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