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島袋浩 シマグラファー道場

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第5回「わした島の最も濃密な季節」

7月は怒濤の如く島を巡ったが、8月に入って全く島ってない。
シマグラファー道場なんて看板掲げている者として由々しき問題である。

沖縄の島旅を愛する者にとって8月は、ロイヤルストレートフラッシュなマンスリーである。伝統行事もあれば、華やかなイベントも真っ盛り。

そして何よりも沖縄が一番光り輝く、最も濃密な季節であるにもかかわらず島ってない私は、島不足であり、したがって日照不足(何故かピーカンの続く日々に室内撮影の仕事が多かったりする)でもあり、今年のシーミーも不参加で若干ウガン不足でもある。

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ビビットなシーズンにローファイな文書で申し訳ないのであるが、8月生まれにもかかわらず私にとって8月は一年の中で一番ヘヴィーな月なのである。

もちろん体力的なものではなく、うまく言えないけど、沖縄的に言えば「チルダイする」のである。「チルダイ」を正確に和訳できないが、しいて日本語にすれば「憂鬱」に近いか。「チルアウト」も語感的に似て いるが、ポルトガル語の「サウダージ」が気分でもある。
ただ沖縄の人は「チルダイ」を沖縄県民特有なものとして捉えているフシがある。 つーか沖縄の人も実は「チルダイ」の原因や症状を正確に捉えきれていないフシがある。もちろん書いてる私も、よく解っていないフシがある。

とにかく「チルダイの解析」こそ急務なのではあるまいか。

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とにもかくにも、8月の沖縄の森羅万象すべてが濃密かつ濃厚なのである。ビールに例えるならば、7月がバドライトだとすれば8月はタップリ、ギネスビール、ビーチバーでバドライト飲んだ後にギネス普通、頼みませんよね。

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ここまで書いていて本コラムのテーマ「沖縄を伝える」私は伝えているのだろうか不安になってきたぞ。
まっそれはそれとして、齢45の私の8月の心模様を綴ってみます。

まず、なんといっても、入道雲がグングン、モクモク発達する様を見ているとムショーに切なくなる。小学生の頃から。アコークローの刻に決まって鳴くヤールー(ヤモリ)の鳴き声を聞くとムショーに寂しくなる。夜9時頃から、遠くから聞こえるエイサー練習の太鼓の音にも切なくなり、毎週末9時頃から聞こえる花火の音で、8月の夏の切なさはピークに達する。

書き連ねて見ると「アンタただの情緒不安定だろう」と自分にツッコミたくなるが「入道 雲・ヤールー・エイサー練習・花火」は8月の夏の切なさセットなのである。

この話、あまり人に話たことはないが、沖縄に住んでいて同じ様に感じる人も多いのではないか。などと書き連ねながら、シマグラファー道場的展開に持ち込みたいのだが、なにしろ私チルダイ月間なもので・・・

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沖縄を伝える〜風景〜
(2008.08.13掲載)

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