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そして今回紹介するのは、那覇市にある識名園(しきなえん)。
識名園は、琉球王家の別邸とし1799年に建てられた。首里城の南側に位置することから南苑ともよばれていた。当時、中国との関わりが深かった事から、琉球様式と中国様式の折衷様式で建築されているのが特徴だ。

完成当時は、中国皇帝からの使者(冊封使)をもてなす迎賓館として使われていたそうだ。
第二次世界大戦で園内のほとんどが破壊されたため、現在見られるものは1995年に復元完成されたものである。
2000年には国の特別名勝に指定され、同年12月にユネスコの世界遺産に登録された。

入り口から入ると沖縄独特な植生のひろがる森の回廊と石畳の遊歩道が続く、那覇の住宅街の一角とは思えないほどの豊かな緑が麗しい。池の円周する歩道をゆくと池の中央に琉球石灰岩の石橋と奥に見える赤瓦の御殿との風景が美しい。庭マニアにはたまらない景観であろう。当時の琉球の人々の美意識の高さがうかがえて、沖縄県民として誇りに思うのであった。
池の右側にある六角堂なる瀟洒な建物は、あきらかに中国様式で、当時の琉球が外交に長けていた様子がうかがえる。


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(2013.11.19掲載)